
2025年9月26日 チェーンリンク(LINK)相場分析
2025-09-25
価格
$20.32▼ 6.16%
要約
オハイオ州の仮想通貨決済導入、欧州銀行のステーブルコイン開発は機関投資家参入を示唆。
しかし、ETHの清算とBTC ETF流入減速は短期的な弱材料。
LINKは現在、20ドルで大幅下落、RSIは売られすぎ。全体的な市場バイアスは中立だが、短期的な下落リスクに注意。
ファンダメンタル分析
・Ohio、州サービスで仮想通貨決済を承認、関連ベンダーを初選定
米国オハイオ州が州サービスで仮想通貨決済を導入する動きは、仮想通貨の普及を後押しする象徴的な出来事です。コロラド州、ユタ州に次いで仮想通貨決済を認める州が増えることで、機関投資家や企業にとって仮想通貨を決済手段として利用する際のハードルが下がり、新たな資金流入を促す可能性があります。これは、ビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨の需要増加に繋がり、価格上昇の要因となり得ます。
・イーサリアム(ETH)価格、4000ドル割れ、3640万ドルの清算発生
イーサリアムの価格が4000ドルを割り込み、大規模なロングポジションの清算が発生したことは、短期的な価格下落圧力となります。2370ドルから2500ドルのレンジでヘビーなロングポジションが積み上がっていることから、さらなる価格下落の可能性も示唆されます。これは、イーサリアムを保有する投資家や関連プロジェクトにとってネガティブなシグナルであり、市場心理の悪化を招く可能性があります。
・欧州9銀行がMiCA準拠のユーロ・ステーブルコイン開発へ
欧州の主要銀行がMiCA(Markets in Crypto-Assets)規制に準拠したユーロ・ステーブルコインを開発することは、ステーブルコイン市場の信頼性を高め、規制当局の承認を得やすくする重要な一歩です。これにより、機関投資家がステーブルコインをより安全かつ大規模に利用できるようになり、DeFi(分散型金融)市場全体の流動性向上と成長を促進する可能性があります。将来的には、イーサリアムなどのブロックチェーン上での決済やDeFi活動がさらに活発化し、ETHの価値上昇に寄与すると考えられます。
・AIは「プルーフ・オブ・ワーク」を必要とする、ビッグテックではない
AI分野において、ビットコインのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)の仕組みが効率化とイノベーションを促進するとの見解は、AIとブロックチェーン技術の融合を示唆しています。PoWは膨大な計算能力を必要としますが、そのプロセスがAIの学習やインフラ構築に新たな応用をもたらす可能性があります。これは、AI関連のプロジェクトや、AIと連携するブロックチェーンプロジェクトへの投資を促進し、関連トークンの価値上昇に繋がるかもしれません。
・アスター主導でパーペチュアルDEXが700億ドルの日次取引高に急増
パーペチュアルDEX(分散型取引所)の取引高が過去最高を記録したことは、DeFi市場の活況と、特にアスターのような新しいデリバティブプラットフォームへの注目度の上昇を示しています。DEXの取引高増加は、より多くのトレーダーや投資家が中央集権型取引所から分散型プラットフォームへ移行していることを意味し、イーサリアムやBNB Chainなどの基盤となるブロックチェーンへの需要を高めます。これは、これらのブロックチェーン上で利用されるトークン、特にETHやBNBの価格上昇にポジティブな影響を与える可能性があります。
・ビットコインETFの流入「減速」フェーズ、強気派は90Kドルを狙うか
スポットビットコインETFへの資金流入が鈍化しているというニュースは、機関投資家の需要が一時的に冷え込んでいる可能性を示唆します。一部のアナリストは、ビットコイン価格が90,000ドルまで下落する可能性を指摘しており、これは短期的な下落圧力となります。しかし、ETFへの流入が減速しても、長期的な需要が失われたわけではなく、市場の調整局面と捉えることもできます。この調整を経て、再び資金流入が加速すれば、ビットコイン価格はさらなる高値を目指す可能性があります。
・M2 Capital、Ethenaに2000万ドルのENAトークン投資
M2 CapitalがEthena(ENA)に2000万ドルの投資を行ったことは、合成ドルプロトコルへの機関投資家の関心の高まりを示しています。EthenaのようなDeFiプロトコルへの投資は、DeFiエコシステム全体の成長を促進し、ETHのような基盤となるブロックチェーンの利用を増加させます。ENAトークン自体の価値上昇だけでなく、DeFi分野全体の信頼性向上にも繋がり、ETHへの投資意欲を刺激する可能性があります。
・Circle、仮想通貨の倫理観に反する「取り消し可能」USDC取引を検討
CircleがUSDC取引の取り消し可能性を検討しているというニュースは、仮想通貨の非中央集権性という原則に反する可能性があり、一部のコミュニティから懸念の声が上がっています。もしCircleがこの方針を推し進めれば、USDCの信頼性や分散性に関する議論を巻き起こし、他のステーブルコインへの資金シフトを招く可能性があります。これは、ステーブルコイン市場全体の規制や設計思想に影響を与える可能性があり、短期的にはUSDCや、それに依存するDeFiプロトコルに不確実性をもたらすかもしれません。
・オーストラリア、仮想通貨サービス企業に対する監督を強化する法律を起草
オーストラリアが仮想通貨サービス企業に対する規制を強化する法律を起草していることは、グローバルな規制強化のトレンドを示すものです。これにより、仮想通貨取引所やカストディアンはより厳格な監督下に置かれることになり、コンプライアンスコストの増加や、一部事業者の撤退に繋がる可能性があります。一方で、規制が明確化されることで、大手企業や機関投資家がより安心して市場に参加できるようになり、長期的な市場の健全な成長を促進する可能性があります。
・ビットコイン、金や株の史上最高値更新をコピーできていない4つの理由
ビットコインが金や株式市場の史上最高値更新に追随できていないという分析は、現在の市場がマクロ経済要因や流動性の問題に影響を受けていることを示唆しています。特に、トレーダーがステーブルコインから資金を引き出しているという点は、仮想通貨市場への新規資金流入が滞っている可能性を示唆しており、ビットコイン価格への下落圧力となります。伝統的資産との乖離が続く場合、仮想通貨市場全体のセンチメント悪化に繋がり、価格上昇の勢いを削ぐ可能性があります。
【総合まとめ】
欧州銀行によるユーロ・ステーブルコイン開発や、米国オハイオ州による仮想通貨決済導入の動きは、機関投資家の参入と実社会での仮想通貨利用拡大を示唆しており、市場の信頼性と需要を中長期的に押し上げる可能性があります。しかし、イーサリアムの大規模清算やビットコインETFへの流入鈍化は、短期的な価格調整リスクを示唆しており、マクロ経済環境や規制動向が引き続き市場のボラティリティに影響を与えるでしょう。AIとブロックチェーンの融合やDeFi分野への投資増加は、新たな成長機会をもたらす一方で、Circleの「取り消し可能」取引検討のような、仮想通貨の根幹に関わる動きには注意が必要です。
チャート分析
テクニカル分析
LINKのRSIは24.3で「売られすぎ」を示唆、反発の可能性も。
ボリンジャーバンドは下限バンドを下回っており、強い売り圧力を示唆。
MACDはクロスオーバーなしで、明確なトレンドモメンタムを欠いている。移動平均線も下方に位置すると推測され、弱気なテクニカル状況。
注目価格帯
サポート:20ドル(直近安値)、18ドル。
レジスタンス:25ドル(直近高値)、30ドル。
25ドルをブレイクアウトすれば30ドルを目指す。20ドルをブレイクダウンした場合は18ドル以下へ下落の可能性。利確は25ドル、損切りは20ドル割れで検討。
リスク分析
ETHの清算、BTC ETF流入鈍化、マクロ経済不安が主要な下落リスク。
ボリンジャーバンド下限を下回る現状は、さらなる価格下落の可能性を示唆。
直近安値20ドルが短期的なサポートとなるが、これを割り込むと一段安の展開も。USDCの取り消し可能性や規制強化も懸念要因。
将来予測
短期(24-48時間)では、売られすぎ状態からの小幅反発の可能性もあるが、市場全体の弱気ムードから限定的。
20ドルを維持できなければ、さらなる下落リスク。
中期(1週間)では、市場センチメント改善やLINK固有のポジティブニュースがあれば25ドルへの回復も。
結論
LINKはETH清算・ETF流入減速で弱気、テクニカルは「売られすぎ」・BB下限割れ。オハイオ州・欧州のポジティブ材料は中長期信頼性向上を示唆するも、短期は市場センチメントが重要。
プロ投資家は20ドル近辺安定化を待ち、20ドル割れ(18-19ドル)を長期積立機会と捉えよ。利確目標25ドル、損切りは20ドル割れ(18ドル目安)。リスク管理徹底。
市場回復がLINK反発の鍵。20ドルサポート確認・25ドル超えが短期強気シグナル。慎重姿勢で長期視点での積立機会を掴むことが、この市場で成功する術。
※本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言や推奨を行うものではありません。仮想通貨投資は価格変動リスクが高いため、ご自身の判断と責任において行ってください。